どうも。
図書館で借りてきたシリーズですが、2冊とも読んでみて....
これを読むべきは、すべてことを自己責任で片付ける”自己責任論者”だと思った。
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昔から自分は...
なんでもかんでも、例えば非正規の仕事についたのはそれを選択した自分の責任とか...
本当にビックリするようなことでも、自己責任自己責任と言ってしまう...
そういういわゆる自己責任論者が大嫌い。
現実がうまく見えていないというか、例えばどうしてその人はそうなったのか....
そういうところが見えてない、または想像が出来ないから自己責任論が...
できてしまうんじゃないのかなと思ってしまう。
なんでもそうだけど、自分がもし明日ホームレスになるかもしれないとか...
なにかの事故で働けなくなる、動けなくなるぐらいの障がいを負うかもしれないとか...
そういうことを1mmでも想像できれば、貧困や仕事のすべてを本人の自己責任で...
片付けられない、というのは容易に考えられるはずなのに。
その人の生い立ちや特性、障がいetcで、非正規を転々としていたりするとか....
家庭の問題で若くから働かざるを得ず、やむを得ず非正規だったり。
正社員になったけどブラック企業やパワハラで退職して、そこから非正規ループとか。
いろいろな事情や経緯があるはずなのに、自己責任論ではそこをすべて無視している。
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その他、いろいろと細かい内容は本によく書かれてるので省略するが...
この2冊の本自体、2010年までぐらいの本だったはずなので....
この2冊にはないたとえというか、自分の最近の思ったことを混ぜて説明しよう。
今、闇バイトの問題でニュースとか賑わってる(?)けど....
メディアは、そういう怪しい仕事をしないように、とかそういうことしか言わない。
そして、お金がやたらいい仕事で裏になにかあると思わなかったやつが悪いとか...
そんなことをした本人の自己責任だ、みたいなの絶対言われてると思う。
(俺はもうtwitterもやってなければ、ヤフコメも見ないので推測だけど)
でもよく考えてほしい。
今日明日の生活もギリギリの貧困の人間が、次のことを考える余裕はあるか?と。
この仕事が怪しいかもしれないとか、そういうことを言ってる場合じゃない。
もし怪しいとわかってても、明日生きるためには....となってやっているかもしれない。
若者の貧困の問題はこの問題にも隠れてると俺は思ってる。
羽振りが良すぎて危ない仕事だと薄々感じてても、やらざるをえない環境・状況。
そういう状況で、手を出してしまっている現状もあるんじゃないかと。
でもメディアもその辺の深いところに突っ込んで行かないし....
世論もあんまりその方向へは行ってない気がする。
もちろん闇バイトで強盗するのは駄目だけど、こんなに報道や逮捕されていてもなお....
相変わらず闇バイトに応募して実行する若い人間がたくさんいるということは....
そもそも貧困や生活苦、借金など様々な問題が若者の社会に蔓延していることを....
よく表しているんじゃないのかな、と思う。
(そしてそこに触れないメディアもメディアだと思うが)
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ぜひともこの2冊は、何人も読んでいただきたいと思う。
現実に日本にある様々な問題を非常に強く考えさせてくれるはずだから。
以上。
ここまで読んでくれてありがとう。