どうも。
暇なので、図書館で交通系の本や交通心理学とかの本がないか探して...
タイトルに惹かれて、借りてみた本がこの「くるま依存社会からの転換を」という本。
タイトル通りなら、自転車交通や公共交通機関をどのように発展させるか....
という内容がメインだと思ってたんですが、読んでたらどっちかというと...
道路公害に対する運動の話がメインでした。ちょっと期待外れ。でも面白かった。
住民運動の話の中で、自分に身近というか割と知ってる場所でもあったらしく...
あの長居から天王寺ぐらいまでの区間にある、阪和線横のだだっ広い土地...
あれ、どうやら阪和線の上に高速道路を作る構想のために確保された用地らしく....
めちゃくちゃびっくりしましたね、なんのための土地と思ってたらそんな...。
その構想は結局中止になったらしいんですが、阪和線の上に阪神高速が....
走ってたらと思うと、騒音や環境面はもちろん、鉄道の上に高速って...恐ろしい。
あと、多分34号線?のことだと思うんですが、あの道にも高速とかできなくて...
本当に良かったな~と思います、運動に感謝。
そして、京奈和道の奈良市街地(国道24号線)区間も、工事ずっと進まないの...
なんでやろうと思ってたんですが、これも住民運動の賜物っぽいですね・・・。
あの高速の橋脚だけが24号線のど真ん中に点在している区間、多分そうなんですね。
理由が住民運動なんだな~・・・・実際あのへんは車でも自転車でも走行済みで...
周りに割と民家があったりなので、あそこにバイパスとかできると確かに...
住環境面や大気汚染が大きい問題になりそうなのはよくわかりますね・・・。
ただでさえ現国道24号線自体で、汚染がひどそうなのにそこに追い打ちですからね...。
...
で、あんまりこの本にあんまりなかった話でアレなんですけど。
自分自身、車優先の社会(車社会)は大反対なんですよ。
車がないと生活できないとか、まずその分、生活にお金が多くかかる。
貧困層はどうする?高齢者は運転を強いられるのか?いろんな問題がある。
地球環境面は?家のそばで大気汚染が増えていいのか?
車がないと生活できない、いろんな施設が遠い、それはそもそも住みやすい?
これ、本当にいろんな問題をはらんでると思うんですよ。
車ありき、車で移動を前提に開発・作られた場所なんて、本当に最悪だと思う。
すべてが遠いとか、点々バラバラに存在してたり、逆に大きい幹線道路沿いに...
スーパーや商業施設とかが集中していたりするようになるんですよね。
車を持つことを強制されるようなまちづくりなんて...
上で述べたような面から考えると、本当に犯罪みたいなもんだと思ってます。
それにですよ。
みんな車を使えば、道路設計も車を前提として作られて....
ますます車の交通量が増え、行政はますます道路を作ろうとする。
実際には、道路の車線を増やそうが道路自体を増やそうが....
その分、車移動が便利になったからとみんなさらに車を使って、結果的には...
以前と同じか以前よりひどい渋滞にさらになっていく。(誘発需要や誘発交通という)
そして、車をみんな使うということは、公共交通機関や自転車・歩道レーンの整備も...
みんな車を使ってて自転車乗ってる人が減ったりで声を上げる人が少なくなるので....
ますます遅れたりする。
これって完全に、負のループに入ってるわけですよ。ますます車社会になるだけ。
こういう流れは断ち切らないといけない。
新規開発するような場所でも、わけわかんない変な開発のやり方はやめて....
なるべく小さい街・都市にして大体のものが揃って、そこで完結するような....
徒歩・自転車・または路面電車など公共交通で移動できる場所にしないといけない。
誰でも生活しやすく、様々なコストを下げて暮らせるようにしないと。
道路もそう、車のための広い国道や県道を作るのではなく、歩道の幅を広げ...
自転車専用レーンとして、縁石や最低限ポールなどで囲われたレーンを確保する。
(ようは自転車が安全に走行できる、あんなふざけたペイントだけの路肩ではだめ)
だいたい、道路だって自転車専用レーンを車のための広い車線を削って作るのは...
車のための道路を作るコストや、車によるダメージの修復などでかかる維持費と比べ...
はるかに安く済むんだから、なぜ道路の主を車に置くのか?これがわからない。
公共交通機関の整備だって、車や自然に受ける広大な道路の建設・維持費に比べれば...
よほど有意義でなおかつ安価に済むのに、未だに道路・車一点主義なのは間違ってる。
車のための道路に莫大なお金を掛ける前に、予算の使い方を見直せと思う。
あと、細かいことになれば歩道だっておかしい。
日本で見られるのは、アメリカと似たような感じで...
道路を歩道が横切るときは、一旦歩道から段差で下に降ろされて、また段差を登る。
あれ、どう考えても自転車のホイールに負担がかかるのはもちろん...
徒歩の人だって、あの段差や坂になってる部分は手間になる。
さらに身体障害者の人や車椅子の人はとても道路を横切るのが困難になる。
ヨーロッパに見られるような、歩道を車道が横切るときには...
その場所の歩道の高さに車道をあげて、車が歩道を横切るときに車が登る形にする。
(↑わかりにくいが、こういう感じ。オランダですが、ちょっと探すの大変でした。)
スピードバンプの役割も果たすし、歩道を使う人は楽だしで一石二鳥。
...
まぁ他にもいろいろ言いたいことはありますが、なんというか....
すでに日本だと車がないと生活できないというような場所は...
都市の作り方・設計を間違えてしまってたりする気がしなくもないんであれですが....
車が生活の必需品という場所があるという現状を打破したいですね。
よほどの辺境や山の中ならまた話は別ですが、だいたいの日本の場所なら....
うまくやれば、車に頼らず生活できるようにできたはず。
もうすでにある既存の場所もそうですが、特に新たに開発される場所には...
車が生活の前提の場所ができないように、設計段階から行政に声をあげたりして...
なるべく失敗した都市・場所ができないようにしていかないとだめだと思います。
...
幸い、自分が住んでる場所は大阪の地方都市で...
車がなくても生活できる場所ではあるんですが、相変わらずの車社会の様相。
どうにかして、この車社会の地元をどうにかしたいな・・・と思う、中の人でした。
とりあえず俺だけでも車に乗らない生活をして...という積み重ねしかないかな。
以上。
ここまで読んでくれてありがとうね~。